GWキャンプ(予定)

5/1〜5/3か5/4くらいまで(適当)、母子二人で車なしキャンプをしてきます。裏磐梯の湖の周辺を中心に。気分次第で猪苗代とか会津とかにも行くかも。
とにかく、渋滞している道路を尻目に、ずかずか歩く予定。後日報告ページ作りますので。あとは私が風邪を治すだけ。

奥新川キャンプ場(宮城県仙台市太白区)

※以下の文章に含まれる情報は私が2009年9月に体験したことを元にしています。必ずしも正確ではない可能性がありますので、ご了承ください。

奥新川と書いて「おくにっかわ」と読みます。新川といえば、芋煮会が盛んなのと、ニッカウィスキー工場が有名です。そこよりさらに奥(山形側)にいったところにあります。

使用許可証の領収印を見るに、仙台市青葉区宮城まちづくり推進課が問い合わせ先…なのかな???

  • URL等:なし
  • チェックイン・チェックアウト:不明

交通手段

所要時間

合計 約53分

料金

  • 入場料 大人:100円 中学生以下:無料
  • テント持込料:10人以上 1,000円 9人以下:400円

大人一人子供一人で行く場合の料金

  • 交通費(電車):(570 + 280) * 2 = 1,700
  • キャンプ費:100 + 400 = 500

さらに、うちから駅前までバス往復(180+90)*2 =540なので、

合計:2,740

おおー、前回と比べてなんと安いのだ!(^^;;

設備

  • 炊事場 1棟
  • トイレ 1棟(くみとり)
  • 売店・自販機 なし(近くの奥新川食堂で買える)
  • PHS 圏外
  • 電源 なし
  • お風呂・シャワー なし
  • サイトでのたき火 可(黙認なのかも) 

行って来た感想

駅のすぐ側にあり、まるで「電車で行け!」といわんばかりの奥新川キャンプ場。

今回、キャンプ場で2つのチャレンジをしました。

  1. 牛肉の塊を焼いて食べる。
  2. パンを粉から作って焼いて食べる。

そして、雨の予報だったので前から欲しかったタープを購入して臨みました。

当日、近所の隠れた有名肉屋さんで高級宮城牛を1kg購入。すごいでしょ。

出発直前まで冷蔵庫に入れ、キッチンペーパーと新聞紙でくるみ、保冷剤代わり?の缶ビールとともにシュラフの中につっこんできた。キャリーカートの大荷物でバスに乗り込むのは毎回ちょっと恥ずかしい。大丈夫ですかって声かけられる。電車にのりこめば一安心。仙山線で50分ほど行くと、到着です。

奥新川駅無人駅。誰も他に降りない。おおー、電灯の近くにたくさんクワガタの死体が。ミヤマもノコギリもいるぞ。夜に来てみるか?(…と思ったけど寝ちゃった。)

駅を出てすぐあるのが、奥新川食堂。こちらは食堂の利用ができる他、カップラーメン、調味料、薪などキャンプに要りそうなものが購入できます。ビール、ジュース、アイスがあるのが嬉しいですね〜。アイスと薪を買って「キャンプの受付は…」と聞くと「二軒隣ですよ」と教えてくれました。キャンプ場方面にある「山野草」という看板があるお宅が、キャンプ場受付です。ちなみに古い情報だと「なとりや」という駅の脇のお店がキャンプの予約・受付となっているが、この「なとりや」さんはもう営業していない。新しい受付のお宅の電話番号はわからないが、予約しなければならない程混まないんじゃないのかなぁ、という印象。

受付で書類記入、使用料を払い、いざキャンプ場へ。受付のお宅の玄関にはかわいいふくろうの石のオブジェがたくさんあって、和みます。(^^)

おー、広い。そして誰もいない。周囲を囲むのは、桜の木じゃないか。花見もよさそうだぞ。
トイレは汲取。当然のようにアブがいる。紙はない。でも、綺麗に掃除されてます。
炊事場は、テーブル、イス、かまどあり。トイレ、炊事場は一カ所のみ。炊事場横の木には、手作りのブランコが一つありました。

地元の方が歩いていたので話を少しした。「子供にはこういう経験が一番よ。今夜は満月、星もここは一杯見えるわよ!楽しんでね」と、嬉しい言葉。それから、スズメバチが来たら動かないでジッとしていること、といわれた。実際、キャンプ中はしょっちゅうスズメバチが飛んできたけど、平然としているといなくなった。なるべく髪は露出しないように、白っぽい帽子は常にかぶっていました。アブもスズメバチアシナガバチもカもいっぱいいて、常に「ブウゥゥ〜〜ン」がBGM。それに慣れてしまって帰宅後も空耳が聞こえました。こういうの、虫が駄目な人は難しいんだろうな…
そしてもちろん、トンボも、茶色の大きい蝶(名前がわからないけど、自宅周辺にはいない)もたくさん。息子はオニヤンマを追いかけていた。

このキャンプ場、木の(一部朽ちているけど)ベンチがたくさん置いてある。ベンチは移動可能。焚き火スペースがぽつぽつとあって、石やブロックがある。焚き火ができるキャンプ場は始めて。貴重ですよね。嬉しいな。

テントとタープ設営。snow peakのペンタを無理矢理エスパースと合体。やっぱりタープがあると安心感が違うな〜。

虫対策として、何カ所かに蚊取り線香を焚きました。人間の方は、実は虫除けを塗らなかった。というのも、虫除けを塗って効いたことはほとんどないから。虫除けのへんな匂いも嫌だし。シーブリーズを塗るといいと聞いていたが持っていなかったので、かわりにヴィックスヴェポラップを持って来た。効くかどうか不明だけどとりあえず塗りたくったら、これがすごく効いたのですよ!蚊に全く刺されなかったので「ここの蚊は気合いが足りないのか」なんて思ったくらい。

キャンプ場のすぐ横を電車が通ります。音はそんなに気にならない。でも、誰も降りてこない。車やバイクは時折やってくる。この近くには遊歩道があり、散策コースとなっている。「長命水」という名水もあるそうな。ちょっとだけ散歩して、薪を拾った。気持ちのいい沢もあるらしい。でも、息子が怖くなって、すぐ引き返してしまいました。なんか私も怖かったし。ちょっと時間が遅かったからね。今度は午前中からじっくり歩きたいものです。

家が何軒かあるけど、空家がほとんど。ちょっと淋しい。そして、キャンプ場にも誰もこない。うーん、今夜は我々一組?と思ったら、あとで一組来ました。良かった。それにしても、本当に今、キャンプする人減ってるんですね。


さて、日が暮れる前に火をおこしておきますか。前回苦労したので早めにやっておこう。前のキャンプの後、本を読んで勉強したのだ。

焚き火大全

焚き火大全

乾いた薪があったせいか、すんなり火がついた。嬉しい。湿った薪を待機させて乾かすこともできる。
並行してごはんを炊く。3回目なのでカンで行けるかと思ったらちょっと失敗。芯が残ってしまった。水を足して再加熱してリカバリできた。
そして、ついに肉を焼くときが来た。

フォークでぐさぐさ刺して、塩とコショウとローズマリーとにんにくとオリーブオイルを適当にぬったくって、少し置いてから、網の上へ。
…たちまち、ジュージュー音を立てて焼けてきた。
並行して野菜を洗い、味噌汁を…なんて思っていたら、大変なことになってきた!
「ぎゃー!うわー!おわー!」
肉の脂が落ちて、火がボーボー燃え出したのだ。慌ててひっくり返した。
「よしっ、まず焼けた所喰おう」
網の上でナイフを入れ、焼けた所をそいで、皿へ。

う…うまい!
なんてうまいんだ!
息子も「うめー!!!」と絶叫している。
そしてなぜか、「これ、おとなりにおすそわけしてこようよ」と、隣のキャンプに持って行こうとするのです。
「ま、待て。こんな血の滴るのをうちらは平気で食べるが、向こうは一般人だろう。冷蔵してなかったし、一応、もうちょっとちゃんと焼いたのを…」

なんて言っているうちに、またも大火事。
「うわー!」
「あぶねー!焦げるううう!」
うっとり肉を食べている間に、焦げ気味になってしまった。
「避難させよう、避難!」
かまどの横に待避所を作って網ごと避難し、焼けた部分を切り、落ち着いて食べて(笑)、切り口に塩コショウを塗って、それから火の上に戻す。これを何度も繰り返した。
おとなりには、多少ちゃんと焼いたものをおすそわけしました。(^^)

しかしすごい。いい肉は着火剤にもなるのか、なんて本末転倒なことまで頭に浮かんでしまった。

息子が肉ばっかり食べて、せっかく作ったごはん・味噌汁・つけあわせのレタスを全然食べない。こっちは焼くのに忙しいのに。しかしさすがに2人で1kgは、多い。そこで最後は小さめに切って、しっかり焼いて、ペーパータオルでくるんでとっておいた。冷蔵庫がないので明日まで持つかどうか。

食べ終わった頃から、満月が見えてきた。

このキャンプ場は余計な照明がなく、トイレも使用時のみ点灯する(虫が入り込むので…と管理人さんに言われた)。さぞかし綺麗な夜空が…と思ったら、息子はあっさり寝てしまった。私もやたら体が重くて、すぐ寝た。

寒いのを予想していたのに、テントの中は結構暖かかった。夜中、保線作業だろうか?駅のあたりで何人かの人の声とエンジンの音がやたら聞こえて、ちょっとうるさかった。でも、ご苦労さまです。深夜2時、息子の「トイレ」という声で起きた。この時の夜空は本当にすごかった。満月なのに一杯星が見えた。どうも「満天の星空を堪能したい」と普段思ってる割に、キャンプに来ると寝てしまうなぁ…疲れるからか。今後はテント設営したらまずビール飲んで昼寝する方針をとろうかな。

翌朝は6時前に目が覚めた。爽やかな朝。

さて第二のチャンレンジ。粉からパンを作って焼く。
レシピはこちらを参考にしました。しかし熱源はたき火。安定した火力がない状態で果たしてできるのか。
穴のあいたキャンプ用アルミ鍋があり、それですべてを行いました。ダッチオーブンのような重いものは車なしキャンプでは無理。材料いれて、こねて、第一発酵はたき火のちょっと近く。少ししか膨らんだ感じがしないけど、4等分して第二発酵して…オーブンペーパーで軽くくるみ、さらに濡らした新聞紙で包んで、またたき火のそばに置いてみた。…やっぱりどうもふくらみが悪いので「よくわかんない、焼いちゃえー。腹減ったし」と、火にかけた。上に「おき」とか置いてみた。

時々開けてみて、まぁこんなもん?と思ったところで火から外してみた。しまった、下が焦げてる。でもちゃんと火は通ってる。ふくらみはわるいけど、一応食べ物にはなったかな。息子はあっというまにたべてしまった。

他のおかずは、サラミ入り目玉焼き、レタス、昨夜のあまりの牛肉。冷蔵しなくても、一晩くらいだったらなんの問題もなく、もう一度じっくり焼いて、おいしくいただきました。(真似するときは自己責任で!)

隣のテントの人とお話したら、ものすごい蚊にさされたとのこと。小さい女の子が、かわいそうなくらい真っ赤に。(;_;)まったくさされなかった我々はびっくり。ヴィックスベポラップは半端じゃない効き目であることがわかりました。実際、うようよいる蚊の中に手をだしてもよってこなかった。すごいぞ、ヴィックスベポラップ!※真似したい人は、使用上の注意をよく読んだ上で!粘膜には塗っちゃだめだよ!

朝食を終えたあたりで、団体がやってきました。
話を聞いたら、青葉区の児童館等を中心に活動するジュニアリーダーのみなさんが、レクリエーションの下見に来たとのこと。息子は勝手に混ざっていろいろ遊んでもらいました。火起こしとか、石に絵を描いたりとか、やらせてもらいました。どうもすみません…

午後2時ごろ、撤収。来るときに比べて荷物が8割くらいになりました。
駅前の奥新川食堂に立寄り、ビールとジュースを買って電車を待つと、奥新川食堂のおかみさんがキュウリのお漬け物を持ってきてくれた。ありがたいです。
仙山線に乗り込んでビール飲みつつ、寝た息子に膝枕しながら、帰ってきました。

持って行って良かったもの

  • 白っぽい帽子。息子には私のをかぶせていた。やはり、スズメバチがいるのでかぶったほうがいいと思う。
  • ヴィックスベポラップ。今回一番の活躍。
  • ロウソク。相変わらず、着火剤代わりに活躍してくれる。
  • 洗濯バサミ。タオルやハンカチを干せた。

忘れたもの

  • 歯磨きセット。キャンプ用に1セット買っとこう。
  • おしぼり。調理中のちょっとした手ふきに。

今回の反省

  • 行きの荷物の梱包が悪かったのか、ずいぶん大荷物になってしまった。もっと余裕を持って、慌てて詰めることのないようにしたい。
  • 荷物を減らすため自分の着替えを殆ど持たなかった。下はジャージ一本着たきりだったが、やっぱり外とテント内は着替えたほうが気分が少し違うと思った。

今回の収穫

  • 前回壊れたと思ったファスナーが、直った!(^^;;
  • タープは快適、思い切って買ってよかった。

息子の感想

また火をもやしたくなった。肉がおいしかった。

後日談

夫が来たときに肉を買い込んで、日帰りで行ってきました。9月も後半になると、スズメバチは少ないですね。

近況

この夏は息子が事情により入院・手術のため、キャンプはお休みしてます。あ、重い病気などではないです。だから息子が回復しだい、またキャンプ行く予定。早ければ8月下旬、遅ければ9月、かなぁ。
あーどこにしよっかなぁ。

神割崎キャンプ場(本吉郡南三陸町志津川)

※以下の文章に含まれる情報は私が2009年6月に体験したことを元にしています。必ずしも正確ではない可能性がありますので、ご了承ください。

http://www.m-kankou.jp/kutsurogi/kamiwarizaki.html
tel: 0226-46-9221

  • チェックイン:午後1時
  • チェックアウト:午前11時

交通手段

2008年3月まで宮城交通のバスが走っていたが、廃止された。代わりに町民バスが運行されているが、平日のみ。

「公共交通機関」ではないが、ここはタクシー利用することにした。
快速利用でなければ、志津川の手前の陸前戸倉で下車し、そこからタクシーで行けば時間もお金も多少安いはず。陸前戸倉駅は無人だが、駅前にはスーパーとセブンイレブンがある。

所用時間

  • 快速こがねふかひれ号だと、約1時間半。小牛田乗り換え普通列車利用だと約2時間
  • 志津川→キャンプ場 タクシー:20分

合計、1時間50分

料金

http://www.m-kankou.jp/kutsurogi/kamiwarizaki2.html

  • 入村料:600円(小学生以上)
  • テント持ち込み料:200円

大人一人子供一人で行く場合の料金

  • 交通費(電車):(1620 + 810) * 2 = 4,860
  • キャンプ費:600 * 2 + 200 = 1,400
  • タクシー代: 3,890 * 2 = 7,780

さらに、うちから駅前までバス往復(180+90)*2 =540なので、6,800
合計:14,580

行って来た感想

(※大変長いので、注意!)
今回、神割崎にしたのは「前回が山だったから海にしよう」、それだけ。旅の始まりは「こがねふかひれ号」。すごく快適な電車です。3列シート(2列+1列)、先頭車両には展望室。息子は、ほとんどこの展望室にいました。車掌さんの話だと、7月から全席指定になり、展望室も自由に来れる今のスタイルではなく、指定になるとのこと。今のうちに乗れてよかった!

志津川駅で降ります。新しめの綺麗な駅です。入り口におさかな。かわいい。

さてここで最初のアクシデントが。駅で待っていたタクシーに乗り込む前に一応聞いてみた。「神割崎まで、いくらくらいですか?」
「ん〜、4000円くらいかな」
えっ!?
よ、よんせんえんっ?!

動揺しつつも他に手段がないので、乗り込む。頭の中では「どうしよ、お金足りるの?」と、ぐるぐる考えていました。駅から20分くらいという情報から「2000円くらいかな」と考えていたのだけど、まったく根拠がなかった。一応こういう時のために予備のお金も持って来たけど、暗算ができない私はそれで足りるかもわからず、ひたすら不安に襲われました。(そうだ、さっきセブンイレブンが見えた。もし足りなくなったら帰りに寄ってもらえば…あれ、今銀行にあまりお金なかったっけ…えーと…えーい、ここで悩んでも仕方がない!)
そうこうしているうちに、タクシーのカーラジオから天気予報が「東北地方秋田、岩手、宮城…雷注意報が…」ラジオに雷の時の雑音が時々混じる。そして雷鳴が…
神割崎キャンプ場に到着。チェックインの1時より大分早く着いたけど、入れてもらえました。ここでこっそり帰りの旅費を計算し、充分足りることに胸をなでおろしました。
管理棟を出ると、すぐ海!そそり立つ岩、波が打ち寄せる、断崖絶壁。遠くにウミネコの群衆がいる島が見えました。ざぶ〜ん、どど〜ん、みゃーみゃー…音に常に包まれています。…感慨にひたりたいのだけど、暗い雲が近づいて来て、雷鳴も頻繁になってきました。…予報では雨マークが消えて喜んでいたのに!テントを張り終わる頃に、ついに降り出しました。第二のアクシデント、急な雷雨(昼は夕立って言わないのかな)。なお、この時キャンプ場には他に誰もいませんでした。(後に二組来ました)
「ようし、こんなこともあろうかと今回はカッパも傘も持って来たのだ。着替えー!」
東屋に荷物を置き、カッパ装備にチェンジ。こうして屋根のある所にいる分には大丈夫。そこで、お昼を食べる事にしました。お昼は持参したカップラーメン。お湯を沸かし始め「さーて雷雨をみつつビールでも」と思ったら、管理棟の人が車でやってきました。
「避難してください!そこだと心配なんで!炊事棟の方に!」
雷鳴はそんなに近くなかったし雨も強くなかったけど、テントを放置して、素直に炊事棟の方に移動しました。
炊事棟は、100円を入れて使う年代物のガスコンロがいくつも並んでいて、水道がありました。スポンジ・たわし・洗剤等はないです。いつも使わないけど。
炊事棟で、ようやくビールを飲めました。ガスストープでお湯をわかして、カップラーメンも食べました。ようやくお昼にありつけた。はぁ〜、おなかぺこぺこだったよ。

雨はすぐ上がりました。あっという間に青空が広がり、太陽が照りつけます。さっきまで寒かったのに、暑い!
地面、建物の屋根、屋外テーブルが、一斉に湯気をたてました。雲が生まれているみたい。

今日は新しい挑戦を一つすることにしていました。夕食は肉をメインに、生協の味噌漬け肉と野菜を少し。これを、たきぎを拾って来てかまどで火をおこし、網で焼こうというものです。しかし、雨が降った後。松の枝や松ぼっくりはたくさん落ちているけど、燃えるかな。

たきぎ拾いを兼ねて、雨のあがったキャンプ場と周辺の海を散策。このキャンプ場、第1〜4キャンプ場が点在していて、炊事場とトイレがそれぞれにあります。(ガス販売機のついた「炊事棟」は、一カ所だけ。また、有料シャワー付きのトイレも一カ所あった。利用しなかったけど)テントサイトの横にかまどが有る所も。とにかく広い。なお、PHSはずっと圏外。管理棟の側に公衆電話があります。

遊歩道から海に降りることができます。磯はひらべったく丸い形の石がいっぱい。昆布らしき海藻がたくさん打ち上げられています。息子は、石に石で絵を描いて、上手に描けたのでものすごく喜んでいました。釣りをしている人もいたけど、どうやってたどりついたのかわからないような海に突き出した岩に立っていて、見ているだけで怖かったです。

散歩の最後に、管理棟の売店を見に行きました。ボールなどの子供向け玩具、お菓子、カップラーメン、着火材、炭などがありました。レストランも兼ねていて、ウニ丼とかラーメンとか、ケーキセットみたいなのもあったと思う。あまりまじめに見なかったので覚えていません。ビールが売っていないのでがっかりしてポテチを買い、おやつに食べました。(でも、翌日チェックアウトの時に、酒類は別の場所で売っているのを発見。しまったぁ)

さて、早めに夕食の支度にかかろうと、たき火を開始。なかなか火がつかない。新聞紙、ロウソクなどを駆使し、なんとか炎があがってもキープできない。おまけに火の扱いを知らない息子が余計な事をします。「そーやったら消えるってば!」「空気の通り道をつくんないといけないのっ!」「危ない!火のついた枝を引っ張りだしちゃ駄目!」とか言いながら、私もひさしぶりの焚火だからうまくいきません。しかし、苦労の甲斐あって、徐々に火の勢いが増してきました。
網の上に肉をのせ、ときおり弱まる火の勢いにハラハラし、なんとか肉と持参した野菜類を焼いて食べました。うまい。不思議だ、なんで網で焼くとこんなにうまいんだ!いつも頼んでいる生協の味噌漬け肉なのに!なお、この日のメニューはこの、肉と野菜焼きと、ごはん、みそ汁、でした。今回もコッヘルでのご飯炊き(こちらはガスストーブ利用)に挑戦、前回より焦げずにおいしくできました。みそ汁は、高野豆腐と乾燥わかめを水でもどし、冷蔵庫にあったあまりの味噌ラーメンスープに入れたもの。あったかい汁物があると、やっぱりほっとします。日が落ちるに従い、気温も下がってきました。ビールがないけど缶ワインを一つ買ってあった私は、それを飲んでいたのですが、全然酔いませんでした。なんでだろう。

このキャンプ場はお風呂がないので、暗くなったら眠るしかありません。前回はトランプをしましたが、息子はそんな元気もなく寝そう。
食後、ちょっとテントでごろごろしてラジオの落語を聞いた後、歯を磨こうと外に出て、思わず叫びました。
「わぁ!星がすごいよ、見て!」
…何年ぶりだろ、こんなにすごい星空。普段でも見える北斗七星が一層強く輝き、その周りにみっしりと小さい星が。しばし、見とれました。できることなら、シェラフをテントから引っ張りだして、外で寝たかった。しかし、私にもそんな元気は残っていなくて…すぐ寝ました。焚火で暖めておいた石を新聞紙とバスタオルでくるみ、シュラフの足元に置いたらあったかくて、寒さを感じることなく眠れました。BE-PALに載っていた技です。

…4:30。「ケッキョ、キョケキョ」というホトトギスの鳴き声で目が覚めました。顔を洗いトイレの鏡を見ると、自分の顔がすっごくすっきりして生き生きしてた。
息子も起きたので、朝の散歩をすることに。朝の散歩では、キャンプ場の名前にもなっている名勝「神割崎」を目指しました。
これが神割崎です。間近で見るとけっこう小さい。

ここで、写真を撮影しに来たおじさんに出会う。写真でいくつか賞も取り、個展を時々仙台で開いているとのこと。「火とか、波とか、こういう経験は子供に一杯させたほうがいいよ。あとは親子の会話だね」というような話を少しして、おじさんは次の撮影ポイントに出かけました。お名前を聞いておけばよかった。
そういえば、こんな岩場で、波をかぶりそうなくらいの場所に来たのは、息子は初めてじゃないかな。その後も、遊歩道を見つけては海の側に降り、のんびりを周囲を散策しました。
こんなにずっと波の音を聞いていると、海が体を通り抜けて洗われたような感覚でした。

キャンプ場に戻り、朝ご飯。メニューはホットサンドと目玉焼き、インスタントコーヒー。ガスストーブでお湯をわかしてまずはコーヒー。そして
またも火をおこす。チーズ・サラミ・トマトのサンドイッチを作ってアルミホイルで包み焼いてみました。焦げてる所とそうでない所があるけどまぁおいしい。本当はバターかマーガリンが欲しいな。目玉焼きもサラミを添える。

食後に、またも散歩しました。チェックアウトが11時なので、のんびり。天気が良いので、シュラフを干し、濡れた服やシートも乾かせました。前回の秋保の時は、9時台のバスに乗らないといけなかったので、本当に余裕がなかった。今度から、チェックアウト時間が早いキャンプ場はデイキャンプ代を払ってものんびりしたほうがいいかもしれないと思いました。

11時ぎりぎりに撤収、チェックアウト。キャンプ場ではゴミが捨てられます。
管理棟の公衆電話から、昨日のタクシー会社に電話して来てもらいました。昨日と同じ運転手さんでした。雨が降ったので心配していたそうです。
「これからお昼ですか?駅前においしいお店がありますよ。すし屋さんとか。志津川のおいしい魚を食べていってください」
ううん、すしは資金不足だなぁ。すると心中を読んだかのように運転手さん、
「駅前にスーパーがありますから、そこでお弁当を買ってもいいですよ」
と、フォロー。ほっとして、
「ああ、そうですか。朝が遅かったので、お弁当を買って電車で食べる事にします」
と言ったのだけど、せっかく海の近くなのに海産物を食べずに帰るなんて、もったいなかったな、地域に貢献してくればよかったなと後で思いました。
運転手さんは「荷物は売店にお願いしておけばコインロッカー使わなくていいよ」と、駅についてからわざわざ売店の方にお願いしてくれました。ありがたいです。無事ウジエスーパーで弁当とビール等を購入。荷物をお願いしたのに売店で何も買わなかった、なんて気がきかないんだ!と、これまた後で思い出しました。お金がないと人間、心に余裕がないです。反省。

帰りは小牛田乗り換えの鈍行。小牛田→仙台は、親子でぐっすり眠りました。

今回は、前回に比べかなり遠かったので「旅」らしいキャンプでした。そして、海に染まった、という感じ。海に接していると、山とは違った、すっごい開放感があります。一晩、波の音に包まれたのも良かった。帰ってからも、思い出しては「ああ、楽しかったなぁ〜」と、にやにやしてしまいます。

忘れたもの、持って行った方が良かったもの

  • 洗濯バサミ。濡れた衣類やタオルを乾かしたかった。
  • 息子のウール(か、化繊混)の厚手の靴下。自分のはあった。靴が濡れた時有効。すぐ乾くし。すまん、今度買っとく。

持ってって正解

  • シュラフカバー。暑がりの息子の方を薄手のシュラフにしたのだけど、夜はやはり「寒い」と言った。
  • ロウソク。たき火に活躍。
  • ラジオ。あるとなんかイイ。

今回の反省

  • 所持金が少なく余裕がなかった
  • タクシー代、かかりすぎた。わからなかったから仕方がないけど…
  • 管理棟併設のレストランでコーヒーぐらい飲めばよかった。そうしたら売っているビールも発見できたろう
  • 散歩するとき半袖・ショートパンツだったのは無防備すぎた
  • たき火の技術を改めて勉強しておくべし。(さっそく調査してます)
  • テントのファスナーが壊れた。ちょっと乱暴に扱ってしまった。修理してくれるところ探さなくちゃ。
  • 使わない物を持って行き過ぎた。ガスストーブは二個持って行ったが、使ったのは一個。前回に比べて食器も多めに持参したけれど、一部使わなかった

今回の収穫

  • 車がなければ絶対行けない、一生行けないと思っていた場所でも、行ける。
  • たき火の体験
  • 綺麗な星空
  • こがねふかひれ号乗車経験
  • 拾った釣りのおもり(息子)

息子のコメント

火おこしが楽しかった。海辺で石に絵を描いておもしろかった。
うちでも、燃える物を見ると「あー燃やしてぇ」と思うようになった。

ランタン

折りたたみ式 ロウソクランタン

これは私の亡父が使っていたもの。ぱたぱたっと平らに折り畳むことができます。適当な仏壇用ロウソクを下から差し込み、使っています。ランタンの「窓」は雲母で出来ているんだよ、と子供の頃教えられました。貴重なものなのに乱暴に扱ってしまい、破れてしまっています。補修できないものでしょうかね…
ロウソクなのでもちろん、暗いです。でもなんともいえずほんわかといい明かりです。

EPIgas SB ランタンオート

一人で旅するならロウソクランタンでも充分と私は思うのですが、複数いてしかも子供もいるとなると、やっぱもうちょっと明るいのがいるかな。と思ってこれを買いました。

マントルをつけるタイプです。明るいです。

ブログ開設にあたって

私は、仙台在住の♀です。バイクはありますが車はありません。かつては、時折ソロツーリングとキャンプを楽しんでいました。

子供が生まれてから、私は「キャンプに行きたくても行けない」状態。一度なんとかして行きたくて、息子と2人乗りで家から一番近いキャンプ場に行ったこともありました。結果、「しんどかった、怖かった」。なにしろ子供は長距離2人乗りすると確実に寝るのだ!休憩をこまめに挟み、後ろに気を配り…。キャンプ場ではそれなりに楽しかったけど、移動が怖かった。以来、2人乗りでのキャンプは諦めました。


車を買おうか?でも維持費を考えるととてもそんな余裕はないです。それに、車を買うとバイクには乗らなくなっちゃいそうで嫌。レンタカーも考えペーパードライバー教習にも行ったけど、正直「車の運転はバイクよりずっと怖い」という印象が残って、教習後も乗っていません。実は一度だけレンタカーを借りて数時間乗ってみたんだけど、やっぱり怖かった。そしてレンタカーもけっこうお金がかかって気軽に借りられるものじゃないとわかりました。


あとは車持ちの友達と一緒にいくしかありません。だけど「自分が行きたいときにいつでも」行けるもんじゃない。足に使って、迷惑かけて悪いなーとも思うし、車汚したらどうしようとか、子供が騒いで迷惑かけるだろうとか、気ぃ使いそうです。


とってもわがまま、です。キャンプはしたい、でも車は買いたくない、運転もしたくない、人に迷惑はかけたくない、お金もそんなにかけたくない。じゃ、私はこのままじゃキャンプなんてできない?…でも、したい。なにより、子供に体験させたい。子供にとってテントで寝るって無条件にワクワクする。満天の星空も見せたい。雨に当たる経験もさせたい。外でご飯作って食べる楽しさもある。物のない限られた状況で知恵をしぼるシーンもたくさんある。絶っっっ対、キャンプは子供をたくましくする。


Be-PAL」で、シェルパ斎藤さんの記事を読んだのをきっかけに、「公共交通機関を使用してキャンプに行くこともできるんじゃないか」と思い始めました。そこで2009年は、このブログで報告しつつ、試行錯誤しつつ、車なし子連れキャンパーとしてがんがんキャンプに行こうと思っています。よろしくお願いします。

※あと、言い忘れましたが、夫はいます。ただ、私ほどキャンプが好きではなく虫も苦手、雨も苦手。しかも今単身赴任中なので、基本は親子2人で行こうと思っています。